3D printer for
Super Engineering Plastics
耐熱性、機械的強度などの性能が汎用プラスチックより優れ、工業用部品として用いることが可能な信頼性の高い素材をエンジニアリングプラスチック(エンプラ)と言いますが、スーパーエンジニアリングプラスチックはエンプラを上回る耐熱性、高温時の機械的強度を持つ素材を指します。
ついにスーパーエンプラが造形できる新世代の3Dプリンターの登場です。
Apium P220(販売終了)
ドイツが誇るスーパーエンプラ用高性能3Dプリンターです。
Apium P220シリーズの3Dプリンタは、エンプラ用に開発された最新の3Dプリンターで2014年に発売を開始してから常に改良を重ねています。特徴としては540℃まで上げることが可能なノズルと、高精度の位置決めを可能にする産業グレードのステッピングモータや可動構造、造形の信頼性確保するために高密閉の筐体を装備しています。
APIUM P220
Apium Adaptive Heating System
庫内とノズルの両方で造形物の形状を判断し、材料ごとの最適な温度補償を行います。庫内の温度分布も材料と造形物の高さなどを考慮しながら自動計算されます。
Print Cores
超高温の環境下で高性能な造形が出来るようなプリントコアを設計しました。また、材質ごとに専用のプリントコアとプロファイルを用意することでコアの交換時間は2分で可能です。
Apium Controlling Software
Apiumの専用フィラメントに最適化されたパラメータが設定され、造形の履歴管理やフィラメントの管理が可能になっています。さらに保守サービスに必要なマネージメント機能を包括しています。またIndustry4.0に対応します。
Mechanics
高精度位置決めを可能にする工業グレードのモーションコンポーネントを装備しています。 閉ループ駆動システムにより信頼性を確保しています
CERTIFIED WITH ISO 9001:2015
TECHNICAL INFORMATION
-
フルメタルホットエンドで540°Cまで加熱
-
水冷式エクストルーダーで安定造形
-
最大180℃の造形空間を形成
-
機械分解能0.0125 mm - 0.05 mm
Apium Advanced Extruder
CFR PEEK(炭素繊維強化樹脂)を始めスーパーエンプラや通常のエンプラ、一般的な樹脂を造形するために特別に開発されました。
下部ヒート板はフィラメントの種類によって160℃まで加熱されます
内蔵カメラを使用してLAN経由で作業監視ができます。
高温になると強度の接着力を発揮し、室温に戻ると接着力がなくなる固定材を使用
上部ヒート板は造形物の形状に応じて180℃まで加熱されます
上下のヒート板で挟むことで160℃付近で始まる遷移状態を利用してPEEKを結晶化させながら造形することが可能です。
Apiumの特許技術 Superior Adaptive Heating
上部ヒーターユニットは結晶性のポリマーを造形するとき問題になる、収縮と結晶化率を改善する唯一の方法です。さらにPEEKは485℃、カーボンPEEKは510℃で造形するためアニーリングすることなく造形終了後、結晶化した造形物を
すぐに使用することが可能です。
比較A社:庫内を高温化
他社でよくある庫内全体を温める方法では、ガラス遷移温度付近まで温める必要があるため造形中にブレが生じ、造形物の表面が不均一になって造形精度が出ません。そのため造形速度を極度に落とさなければならない場合もあります。またモーターなどの機構部分の耐熱化と劣化の問題を抱えることになり、メンテナンス費用がかさみます。
比較B社:低温造形 + アニーリング
色が茶色
PEEKなどの結晶性ポリマーでもノズル温度400℃程度で造形が可能です。収縮も少なく造形できますが非結晶(アモルファス)の状態なので本来の性能(耐熱、強度など)が備わっていません。そこで、長時間のアニーリング(焼き入れ)を行います。結晶化率は上がりますが形状によっては収縮がおき造形精度は大きく崩れます。